Prog-G

岐阜大学プログラミングサークル

Raspberry PiにApache 2とPHPをインストールする

環境構築 Web

Raspberry Pi を家庭用 Web サーバのように使用して、個人的なアプリケーションを配置したりすることがあると思われる。 あるいは、Web 構築の学習などに使うことも考えられる。 それらの用途では、Apache 2 と PHP という構成は依然として広く使われているだろう(もちろん Node.js などを好む人もいる)。 PHP による動的 Web ページは仕組みが単純でスクリプティングも簡単でありながら、そこそこ高速に動作することも魅力の 1 つである。 しかし、それらの環境構築は稀にしかやらず、すぐ忘れてしまうので簡単な手順を書き残す(個人ディレクトリ下の PHP 有効化方法などを忘れやすい)。 これからやる人の参考になれば幸い(これを見て Raspberry Pi 4 を買うのも良いだろう)。

モデル OS
Raspberry Pi 3 Model B+ Raspberry Pi OS (32-bit) with desktop

Apache 2 のインストール

apt コマンドのみで完結する。

sudo apt update
sudo apt install apache2

バージョン確認のコマンドで成否を確かめられる。

apachectl -v

この段階で、HTTP でホストに接続すると Apache 2 Debian Default Page が出力されるはずである。

ユーザごとの公開ディレクトリを有効にする

~/public_html にドキュメントを配置して、http://{host}/~{user} でアクセスできるようにする。

sudo a2enmod userdir

PHP のインストール

こちらも apt コマンドのみで完結させられる。

まず、リポジトリに存在する最新のバージョンを調べる。 バージョンを適当に指定して、パッケージがあるか調べる。

# 検索の例
apt search php7.2
apt search php7.3
apt search php7.4

バージョンを決めたらインストールする。

sudo apt install php7.3

インストールした時点ですでに Apache の PHP スクリプティング MOD が有効化されていると思われる。

ユーザディレクトリでも PHP を有効化

デフォルトでは ~/public_html 以下の PHP スクリプティングは無効になっている。 php?.?.conf 内の無効化を行っている部分をコメントアウトする。

# 他エディタでも良い
sudo vi /etc/apache2/mods-enabled/php7.3.conf

最後に Apache を再起動して、ここまでの変更を反映する。

sudo systemctl restart apache2